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第38試合:戦国炎舞 -KIZNA- Presents POWER STRUGGLE 第9試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 内藤哲也 vs ジェイ・リーサル 大阪府立体育会館(大阪) 2016/11/5

瓶入りのフルーツ牛乳を一気に飲み干して銭湯を後にした。太陽はすでに力を失って西に沈みつつある。僕は自転車に飛び乗ると、薄荷を含んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら家路を急いだ。もうすぐ……もうすぐ…………

 

プロレスの時間だぁぁああああああああああ!!!

 

さてさて、今年最後のビッグマッチが終わっちゃいましたね。時限爆弾はカマイタチの帰還とIWGPジュニアチャンピオンへの挑戦表明ということで、なんともいえない結果でした。カマイタチ……いや、高橋広夢選手か……の帰還は大歓迎なんですが、正直、インパクトが薄かったですねえ。

この時期の大阪ビックマッチって東京ドームへの前振りが多くて退屈な試合ばっかりになるんですが、今回の大会は好試合が多かったですね。チケットも何気に完売御礼ですし、どんだけつまんないカード組んでお客様が入っちゃうからってことで、新日本プロレスから舐められてる大阪にしては珍しいコトです。

イーブルさんがネバーチャンピオンになったり、『アダムコールベイベー』の大合唱があったり、棚橋選手vsSANADA選手もノンタイトルとはいえ熱い試合でした。IWGPタッグの試合も絶対にトイレ休憩になると思ってたんですが、いい意味で期待を裏切られました。大阪大会の癖にほんとおもしろかったです、メインの試合を除いては……

今回の大阪大会ですが好試合が多かった分、メインのショボさがひと際目立っちゃったかなと思います。いやあ、内藤選手の試合では珍しくサッパリ面白くない試合でしたね。とにかく対戦相手のジェイ・リーサル選手と噛み合わないまま試合が終わっちゃったって感じです

内藤選手というか新日本のレスラーとリーサル選手って全然合わないんですわ……。僕はエルガン選手に代わりがリーサル選手と発表された時点で大阪府立に行くの諦めましたね。なんとなくどんな試合になるか予想できたモンでね……。

仕方ない部分もあります。リーサル選手って新日リングにほとんど上がってませんし、エルガン選手のケガで急遽メインの試合をするハメになったんですから。

ただねえ、プロレスセンスの塊みたいなAJでも結構新日リングにアジャストするのに時間がかかりましたからね。エルガン選手みたいな例外もありますが、エルガン選手の場合はアメリカで日本のプロレスをやってたってことみたいです。その証拠にアメリカではエルガン選手は大して評価されてませんでした。エルガン選手本人も四天王プロレスに影響受けまくったって告白してますし、まあ、そういうことなんでしょう。

リーサル選手、どうなんでしょうね?内藤選手に否がないってことでもないんでしょうが、メインでこの体たらくはいただけないです。ずっとROHのチャンピオンだったらしいんですけど、ここは日本ですからね。いくらアメリカで評価されていたとしても新日では関係ないですから。メインでこんな試合してたら、もう呼ばれなくなるかも!?

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戦国炎舞 -KIZNA- Presents POWER STRUGGLE 第9試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 内藤哲也 vs ジェイ・リーサル 大阪府立体育会館(大阪)

 

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ジェイ・リーサル登場も大阪のお客様は無反応……。大阪のお客様は良くも悪くもわかりやすいですから。

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内藤哲也登場!会場から『内藤コール』が飛んでますね、ブーイングもありません。ただ、大阪のお客様はクドい上にねちっこいですから……。 

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リングアナの内藤コール、歓声とともにブーイングが混じり始めました。歓声とブーイングが入り乱れる、大阪特有の不思議空間が現れる予感がしますね……。 

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 内藤選手特有のスカシ芸からいきなりリーサル選手のトペ・スイシーダ三連発!いきなりエンジンフルスロットルか!?とりあえずトペ三連発なんか見ちゃうと、かの有名な『力皇vs棚橋』の試合を思い出しますなあ……。 

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内藤選手の小休止タイム。阪のお客様は内藤コールしてみたりブーイングしてみたりと大忙し。リーサル選手は技のひとつひとつはキレイなんですが、テンポと間がイマイチ合ってない感じがします。 

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解説席の真壁選手をやたら見つめる内藤選手。うーん、試合してるんだから対戦相手を見て欲しい。ここまで大阪のお客様は無反応に近い状態。試合がスイングしてない証拠かな。

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リーサル選手のカックいいスパイン・バスター炸裂!だが、大阪のお客様は無反応に近いぞ……。これで湧かないならなにやってもダメかなあ……。

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 内藤選手のジャンピングエルボーを受け止めてからのリーサルコンビネーション。切れ味は鋭いけれど……切れ味が鋭いだけですなあ……。 

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リーサル選手の雪崩式ブレーンバスター。なんというか雪崩式ブレーンバスターをしてるだけって感じです。

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会場の反応に困り顔?のリーサル選手、ちょっと同情です。シチュエイション が難し過ぎますね。急遽決まったビッグマッチがある意味日本で一番レスラーに厳しい大阪な上に、相手が大阪に因縁のありまくる内藤選手ですからね。ちょっと可哀想になってきた。

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内藤選手の雪崩式フランケンシュタイナー。とりあえずやってみました感が強い。

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 非常に珍しい内藤選手のブレーンバスター。初めて見たかも!?

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リーサル選手の変型カミカゼ地味なのにやたら危険という、どーしようもないプロレス技ですな……

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なんか泣きそうなリーサル選手。試合内容を物語ってます。

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 エプロンでのブレーンバスター。受ける内藤選手はさすがですが、試合が盛り上がらないのは技の問題じゃないと思うんです……。リーサル選手も内藤選手も技の切れ味は鋭いですからね。

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ニュートラルコーナーにぶつけてからのエルガンボム……。ここでエルガンのフィニッシュを出すのはいいんですが、唐突感が否めないかな

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悲しそうなリーサル選手。今更なんですけど、リーサル選手は闘争心が表情に出てこないような気がする……。

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内藤選手のディスティーノが決まり、試合終了です。

 

うーん、どうでしょう、『技の見本市』みたいな試合でしたね。技の切れ味はさすがでしたが、技の切れ味だけを眺めるみたいな試合です。

セミの棚橋vsSANADA戦と見比べてみればわかると思うんですけど、この試合は典型的な『物語のない試合』ですね。

例えば、セミであったスカルエンドを巡るサナダ選手と棚橋選手の攻防がありましたね。スカルエンドを決めに行くサナダ選手とスカルエンドを丸め込みで返そうとする棚橋選手との駆け引き。ドラゴンスクリューで執拗にサナダ選手の膝を痛めつける棚橋選手と痛めつけられた膝を使って棚橋選手のハイフライフローを返すサナダ選手。ムーンサルトの着地の時に膝の痛みをアピールするなどサナダ選手の伏線もバッチリ効いてました。

新日本の試合って技のひとつひとつに伏線があったり駆け引きがあったりするんですけど、この試合にはそれがありませんでした。『試合の組み立て』って別に、この技をしてから次にこの技に移ってみたいなことじゃなくて、試合の中に物語を作り上げていくことだと思っています。残念ながらこの試合にはそれがなかった……。大技と大技をつなぐだけだからテンポと間が悪くなるんでしょうね

あとリーサル選手なんですけど、なんか挑戦者なのにチャンピオンの戦い方してましたね。内藤選手って『相手の技を受けて、受けて、受けてからの逆転勝利』が持ち味、それゆえにガンガン攻めてくるレスラーの方が相性いいんですけど、リーサル選手はあんまりガンガン攻めまくる印象なかったですね。技のスピード感がなくて次々に技を繰り出してきませんでした。エルボーなんかでもいいから、矢継ぎ早に技を繰り出していけばいいのになあ……。

まあ、相性ってのもありますからねえ、内藤選手がリーサル選手に寄せて試合すればよかったんだろうけど……。正直、お互い相性が悪かったとしかいいようがないか……。

 

えっと、無駄に長くなってしまったので、試合後の展開は別記事にて!